2019/06/10
先日ご紹介した美作市の法定外目的税による太陽光発電所への「事業用太陽光発電パネル税」に動きがありました。
美作市議会の定例会が「継続審査」として閉会したため、2020年度からの導入が日程上難しいという状況になったようです。
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美作市議会に「特定納税者から意見書」が提出されていないため審議ができない
美作市議会で「継続審査」となった理由が「法定外目的税を新設する際に必要とされている「特定納税者から意見書」が提出されていない」ためとのこと。
今回のケースでは特定納税者は美作市に巨大な太陽光発電施設をもつパシフィコ・エナジー社にあたりますので、パシフィコ・エナジー社から「特定納税者から意見書」が提出されていないとのことになります。
「太陽光パネル新税」、美作市議会で継続審査、来年度導入に暗雲
情報ソース:メガソーラービジネス
意見書をださないなんてパシフィコ・エナジー社もキワドイ対応するなぁと思ったのですが、
情報ソース記事によると「パシフィコ・エナジー社は、意見書を出すために市に対して「質問書」を提出していたが、市がこの質問書に対して回答していないため意見書が出せない」とのこと。
うん。筋が通っている。
それに対して美作市のお粗末な対応が際立ちます。
例えるなら「素人からお金をふんだくろうとするやくざ屋さんが、想定外の弁護士さんからの回答を貰ってあたふたしている」というところでしょうか。(笑)
市議会では、議員からの「意見書の内容を踏まえないと審議できない」との声で継続審議になったとのことですので、良識的な対応がとられて一安心です。
市議会や総合戦略推進会議では、本件が日本全国から注目を浴びていることをご認識の上、しっかりと議論して地方自治体として恥ずかしくないご対応をとっていただければと思います。
美作市総合戦略推進会議での議論(議事録など)
※議事録を読んで素人が好き勝手な妄想話をしているだけのように感じるのは私だけでしょうか。
菅内閣官房長官は「美作市による法定外目的税は道義 がない」|自民党の再エネ議連はへ申し入れへ
国側の動きも活発です。
再生可能エネルギー普及拡大議員連盟(
こちらのブログでは菅官房長官から美作市による法定外目的税は道義
またこちらのブログ記事の中でベーカー&マッケン
「総務大臣が同意を与えた場合には、
まとめ
私は政治や思想にまったく興味はないのですが、調べてみると面白いですね。
個人的には無理筋も良いところだと思うのですが、果たしてこれが市議会を通過してしまうものなのか。
万が一、市議会を通過したとしても、それが総務大臣に認められるものなのか。
「正しいことを言う人が常に勝つわけではない」と言う格言もあり余談は許しません。継続して見守りたいと思います。