2019/06/10

太陽電池セルの生産「世界1位」のQセルズのインタビュー記事(ソーラーパートナーズ)にて面白い情報が掲載されています。
太陽光発電パネルは定格最大出力カタログスペックより、低照度での発電量を優先すべきもの。
プロ中のプロであるソーラーパートナーズの中村氏をして「初めて聞きました」と言わしめた、太陽光発電の新事実です。
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太陽光発電パネルで最大出力カタログを優先すると低照度での発電量が落ちる
ハンファQセルズジャパン 執行役員 PVシステム事業部 事業部長 東洋一氏によると、「太陽光発電パネルで最大出力カタログを優先すると低照度での発電量が落ちる」ということです。
どういう事かというと。
- 太陽光発電パネルでは瞬間発電量を「kW数」を追及している
- 「kW数」はカタログスペック(公称値)なのでお客様にわかりやすい指標
- 日本では「kW数」の測定条件を満たすのは好条件は年に数度あるかないかのレアケース
- 一方で、瞬間発電量「kW数」と「低照度での発電力」は両立しない
- Qセルズでは、一年間を通じた発電量を優先しているので、「kW数」ではなく「低照度での発電力」を優先している
というものです。
なるほど筋が通ってますね。
素人の私が分からないのは、「瞬間発電量「kW数」と「低照度での発電力」は両立しない」が真実なのかどうかですが、良いところどりは難しいのでしょうからそんなものなのかなぁと思いますね。
年間発電量のシミュレーションってそこまで厳格に算出しているのか?
気になったのは「Qセルズでは年間でkWあたりどれぐらい発電するのか」を優先しているとは言うものの、年間発電量のシミュレーションってそこまで厳格に算出しているのか?!ということでした。
つまり照度に応じた発電量の違いがシミュレーションのパラメーターとして入っているかと言うこと。
どうなんでしょうね。Qセルズでは入れているのかもしれませんが、他社では入っていないような気がしています。
同条件での比較ができないのでしたら、一般ユーザからしてみると「なんとなくQセルズのほうがよさそうだ」ぐらいの情報でしかありえないですよね。
う~ん。
ただ以前より先達の皆様から「Qセルズの太陽光パネルであれば間違いない」という趣旨の発言が多くみられたのは、Qセルズのこんなところを評価されていたのかもしれません。
ソーラーパートナーズインタビュー記事「本当は低照度特性に優れたパネルはどのメーカーでも作れる!? 年間発電量を優先するQセルズの良心」はこちらです。
ソーラーパートナーズについてはこちらの記事で詳しく解説していますので合わせお読みください。