2019/06/10
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この記事の目次
太陽光パネルは大雪でも大丈夫?
今週末は大雪の予報のようです。
先日も大雪がふったばかりでしたが、今週末も大雪ということで、これもエルニーニョの影響でしょうか。
太陽光パネルの対過重は一般的に5400Pa。分かりやすく言うと・・・。
雪が降ると、やはり太陽光パネルに積もった雪が気になります。
太陽光パネルは対過重5400Paのものが一般的です。国際基準では2700Paらしいですが、積雪がある日本では5400Paのものが一般的に使われているようです。
5400Paといっても、さっぱりイメージが分かりませんので、ちょっと調べてみました。
まずは、Pa:パスカルをWikipediaで調べてみます。
1パスカルは、1平方メートル (m2) の面積につき1ニュートン (N) の力が作用する圧力または応力と定義されている。
次はN:ニュートンをWikipediaで調べてみます。
1ニュートンは、1キログラムの質量をもつ物体に1メートル毎秒毎秒 (m/s2) の加速度を生じさせる力と定義されている。
(中略)
地球表面において質量1キログラムの物体の重量は約9.81ニュートンである。
5400Pa=1平方メートル (m2) の面積につき5400N=1平方メートル (m2) の面積につき550kg(5400/9.81)の荷重がかかるということになります。
建築基準法では、雪は1平方メートル (m2) の重さは200kg(以上)で計算するようです。
つまり、ざっくり2.5m程度の積雪で500kg程度ということになるかと思います。
(実際には雪は自重でつぶれてより密度が高くなりますので、もっと重くなるでしょうが、あくまでイメージということで・・・。)
答え:太陽光パネルは2.5mの積雪まで耐えられる
対過重5400Paの太陽光パネルでしたら、雪が2.5m積もるまで大丈夫です。
実際には太陽光パネルに雪が2m以上積もることはない
そうは言うものの、実際には太陽光パネルに雪が2m以上積もる心配はほとんどなさそうです。
というのは太陽光パネルの表面はガラスでツルツルですので、設置傾斜で雪がすべり落ちてしまうからです。
積雪地域の自宅屋根設置の太陽光パネルなどでは、隣の家屋へのご迷惑にならないように、滑り止めをつけるぐらいと聞いたことがあります。
実際に、北海道などでも、太陽光パネルは多数設置されていますので、雪の荷重に関してはあまりナーバスに考える必要はなさそうです。
まとめ
太陽光パネルの対荷重は550kg/m2程度で、積雪2.5m程度に相当。
適切に施工している太陽光パネルであれば2.5m積もることはない。
コメント
設置パネルの高さによっては雪のクリープによる引っ張り加重の考慮が必要です。
by 浜風 2016年1月23日 2:28 PM
浜風さん
コメントありがとうございます。
クリープの引っ張り加重・・・、恥ずかしながら初めて聞く言葉でした。
ツララなどが固まって引っ張るイメージでしょうか。
やっぱり・・・難しいですね。
by あおそら 2016年1月24日 9:49 PM
建築基準法では、積雪が100cmを超えると30N・cm/㎡で計算しますよ
by 匿名 2018年12月25日 4:09 PM
ご情報ありがとうございます。
そうなんですね。であれば建築基準法とそれほど変わらない基準ということのようですね。
by あおそら 2019年2月24日 3:37 PM