2019/06/10
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2030年までに7円/kWhを目指すプロジェクトは開始とのニュースを発見
先日、「再生可能エネルギーを100%って日本で実現は可能?」という記事を書かせていただきました。
あれからいろいろと勉強するなかでスマートジャパンにて
NEDOが2030年までに7円/kWhを目指すプロジェクトは開始したとのニュースを発見しました。
この7円というのはすべての発電方式のコストを下回るための目標値のようです。
(資料のなかでは、表面上、一番安いのが原子力になっているようです。)
2015年から5年間をかけて、太陽電池の性能と信頼性の向上に取り組むとのこと。
とは言うものの道は険しい・・・。
これこそ私が記事の中で言及した技術的なブレイクスルーを起こすための取り組みのようです。
具体的には
①コストを下げるために太陽光パネルをシリコン系から化合物タイプにきりかえていく。
②さらに変換効率を今の2倍以上とする。→発電量は2倍以上になるようです。
という2つのブレイクスルーにチャレンジするようです。
①に関してはたびたびニュースでネタ見ますので、コストのみの視点でいえば、ある程度の技術的な進歩と、量産効果があれば実現可能かもしれません。
ただし20年以上使うという太陽光パネルの運用を考えると、これから5年の研究期間で、信頼性を保ちながら実際の製品化まで結びつけるというところが高いハードルだと思います。
②に関しては、正直どのように実現するのかまったく見通しが無いのでは?と思います。
太陽光パネルは、この10年間で数%程度しか変換効率はあがっていないのに、今から15年で一気に20%以上高めるというのは、ちょっと無理があります。
記事の中にも根拠はなにも書かれていないようです。
決して、この取り組みを否定するわけではありません。
すばらしい取り組みだとエールを送りたいです。(何か隠し球があることを期待したいです。)
今後NEDOから、情報が発信されていくと思いますので、興味深く見守りたいと思います。
太陽光発電事業者の視点では
太陽光発電事業者は、FIT制度により20年間の売電価格が保障されています。
とはいえ、もし2030年に発電コストが7円になれば、正直購入いただいている方々に、心苦しいですね。
そこは、われわれリスクをとって私財を投じる先駆者がいたからこそこのようなコストダウンが図れたのだと、前向きに考えるようにしたいと思います。
取らぬ狸の皮算用ですが。
コメント
いや、実は太陽光発祥の頃から倍ぐらいに効率上がってるんですよ。まあ30年ぐらいかかってますが。
それでも原子力と同時期スタートで日陰者だった時代からの進化に比べれば、現在のほうが・・・。
ただ、他の国のほうが膨大なコスト掛け始めてますので間に合うか・・・。
経済産業省の顔色と予算見ながらの研究と、軍事予算やアカデミックへの投資予算でバンバン研究できる海外・・・・。
ベンチャーなどのアカデミックへの投資と、エネルギー大量消費の軍事ってのは馬鹿にならないんですよね。
by 通りすがり 2015年7月2日 9:45 AM
>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
パネル性能30年だとそんなに上がっているんですね。
これから10年のスパンでどれぐらい上がるか期待ですね。
ぜひ研究者、技術者にはがんばってほしいです!!
by あおそら 2015年7月3日 6:45 PM