融資で太陽光を作る場合に注意すべきこと１　～貸し剥がし対策～

先日の投稿へのコメントで、融資で太陽光を作る際には、金融機関の「貸し剥がし」に注意する必要があることを教えていただきました。（なおさんありがとうございます。）
私も太陽光発電所２号機以降は、融資を受けて作ることを考えていますので、「貸し剥がし」についてさっそく調べてみました。

１．貸し剥がしとは？
貸し剥がしとは、銀行などの金融機関が期限前に借り手に借りたお金を返済させることです。
具体例ですと、本来であれば１０年間の太陽光ローンを組んでいたところ、景気が悪くなったなどの理由で、たとえば５年時点で残金をすべて返さなければならないということです。
今はインフレ政策でお金をジャブジャブ刷っている状態ですが、ほんのちょっと前の金融危機の時代には、新聞やニュースで貸し渋りや貸し剥がしが問題になっていました。
補足：貸し渋りとは？
ちょっと話がそれますが、貸し渋りは金融機関がなかなかお金を貸してくれない状態です。
金融業はお金を貸した利息がその主たる収入源ですから、その収入源を絞るというちょっと大変な状況です。
２．基本的には借り手が保護される
金融機関にお金を借りという事は貸し手と借り手の契約です。ある意味借り手はその契約で保護されます。
基本として、一度定めた借用期間を、貸し手の都合で勝手に反故にされる事はありません。
これを法律上、「期限の利益」と言うそうです。
3．金融機関でお金を借りるときに注意すべき事
それでは、どうして貸し剥がしが行われるかと言うと、契約書にこの「期限の利益」をなくすことができる特約が定められているからです。
「期限の利益 喪失事由」という項目であることが多いようです。契約書を交わす際には要チェックです！
いくつかの事由がありますが、一番起こりえるのが、
一度でも代金支払いを怠った場合

だと思います。
支払いは自動振込みなどで行うのだと思いますが、何かのアクシデントで支払い当日の口座残金が支払額を下回ることは、十分考えられると思います。（２０年×１２回もあれば・・・。）
もちろん一度、支払いが滞ったとして、すぐさまお金を全額返せといわれることはないのですが、
非常時に本来なら借り手を保護してくれる契約がまったく意味をなしません。
ということで、金融機関から融資を受けて太陽光発電所を作る場合には、
くれぐれもお支払い口座の残額管理にご注意ください！
勉強になりました。